LINE公式アカウントを作っただけでは友だちは増えません。すでに来店した人が『何を受け取れるか』を理解し、その場で迷わず追加できる入口が必要です。最初の4週間は広告を急がず、会計時の短い案内、店内POP、レシート、ホームページの4か所を試し、追加数だけでなくブロック数と予約・再来店まで確認します。
この記事でわかること
- 先に決める:配信内容、月の回数、予約・料金ページ、返信時間
- 入口:会計、店内POP、レシート、ホームページの4か所
- 計算:来店数 × 案内できた割合 × 追加した割合で見込み数を出す
- 4週間後:追加数、ブロック数、リンク反応、予約・再来店で判断
友だちを集める前に、受け取る理由を1つ決める
『友だちになってください』だけでは、追加後に何が届くか分かりません。予約の空き、営業日の変更、新商品の入荷、教室の日程、メンテナンス時期など、顧客が次回も知りたい情報を1つ選びます。割引を付ける場合は、有効期限、対象商品、利用条件を友だち追加前にも確認できるようにします。
- 飲食店:月1〜2回の限定メニューと休業日
- 美容室・サロン:直近の空き枠と予約ページ
- 小売店:入荷案内と取置き方法
- 教室:次月の日程と体験予約
- 修理・訪問サービス:季節の点検時期と相談窓口
4つの入口を、同じ日に全部始めない
LINE公式の友だち追加ガイドでは、追加用URLやQRコードの発行、ポスターのダウンロードができます。どこから増えたか判断するため、1週間ごとに入口を追加します。小さな店では有料広告より、すでに接点がある顧客へ無理なく案内する方法から試します。
1週目:会計時に一言案内
会計が終わった後に『営業日と空き状況を月2回ほどLINEで案内しています』と伝えます。混雑時や急いでいる人には無理に勧めません。
2週目:レジ横にPOPを置く
QRコード、受け取れる情報、配信回数、利用条件を1枚に収めます。立ったままスマートフォンで読める文字サイズにします。
3週目:レシートやカードへ追加
持ち帰ってから追加できるようQRコードと短い説明を載せます。印刷前に別のスマートフォンで読み取ります。
4週目:ホームページへボタンを置く
トップだけでなく予約完了、問い合わせ完了、アクセス案内など、利用意欲が高いページに友だち追加URLを置きます。
案内数から、現実的な見込みを計算する
業種共通の平均値を当てはめず、自店の数字で計算します。たとえば月200組が来店し、そのうち50%の100組へ案内でき、案内した人の20%が追加すれば、月20人です。これは成果保証や業界平均ではなく、必要な行動量を考える計算例です。
『友だち追加数』だけを記録すると、声かけが足りないのか、説明が弱いのかを切り分けられません。案内できた人数も10人単位の概算でよいので記録します。追加率は、追加数÷案内数×100で計算します。
- 来店・会計数:そもそも案内できる人数
- 案内数:スタッフが実際に伝えた人数
- 追加数:期間中に増えた友だち数
- ブロック数:追加後に不要と判断された数
- 成果数:LINE経由の予約、問い合わせ、再来店
10秒で伝える案内文を店内で統一する
『LINEをやっています』ではなく、受け取れる内容と頻度を短く伝えます。例文は『営業日の変更と予約の空き状況を月2回ほどLINEでお知らせしています。必要でしたら、こちらから追加できます』です。追加を断られても理由を聞き出さず、その場で終えます。
スタッフがいる店では、誰がどのタイミングで案内するかを決めます。注文前や施術中にスマートフォン操作を求めず、会計後や待ち時間など顧客が選べるタイミングにします。
QRコードと追加経路を分けて確認する
LINE公式アカウントの管理画面では、友だち追加ガイドからURLやQRコードを作成でき、友だち追加経路も確認できます。店頭、レシート、ホームページなど入口ごとに経路を設定すると、改善する場所を判断しやすくなります。
ただし公式マニュアルでは、選択期間内の経路・流入元・キャンペーンごとに友だち追加やブロックが20回未満の場合、詳細値が表示されず『その他』になると案内されています。小規模店は管理画面だけに頼らず、POPを置いた日、案内数、追加数を週1回メモします。
入口ごとのQRコードを作る
店頭、レシート、ホームページを区別できる名前で追加経路を設定します。
別端末で読み取る
小さすぎる印刷、反射、リンク切れがないか、iPhoneとAndroidのどちらか複数環境で確認します。
週1回だけ数字を記録
追加、ブロック、予約ページの反応、LINE経由の予約を同じ曜日に記録します。
4週間で1か所を残す
追加だけでなく予約や再来店につながった入口を残し、反応がないPOPや文章を直します。
広告を始める前に、無料の入口を4週間試す
LINE公式アカウントには友だち追加広告がありますが、決済方法や配信地域などの設定が必要です。まず無料の入口で、追加後に何を送り、予約ページへどう案内するかを確かめます。追加後すぐにブロックが増える場合、有料で人数を増やしても同じ問題が広がります。
4週間後は、①追加数、②ブロック数、③リンク反応、④予約・再来店、⑤案内にかかった手間を確認します。友だち数が少なくても、月数件の予約につながり、無理なく続けられる入口なら残す価値があります。
迷ったら、まずここから
- 先に決める:配信内容、月の回数、予約・料金ページ、返信時間
- 入口:会計、店内POP、レシート、ホームページの4か所
- 計算:来店数 × 案内できた割合 × 追加した割合で見込み数を出す
- 4週間後:追加数、ブロック数、リンク反応、予約・再来店で判断
よくある質問
友だち追加の特典は必要ですか?
必須ではありません。営業日、空き枠、入荷情報など継続して役立つ理由があれば、割引なしでも案内できます。特典を付けるなら期限と利用条件を追加前に明記します。
店頭で何度も声をかけてもよいですか?
顧客が断った場合は繰り返し勧めません。会計後など自然なタイミングに1回だけ案内し、POPやレシートから本人が選べる入口も用意します。
友だち追加経路の数字が表示されません
LINE公式マニュアルでは、選択期間内の経路などで追加・ブロックが20回未満の場合、詳細が表示されず『その他』になると案内されています。小規模店は週ごとの手作業メモも併用します。
ホームページのどこに追加ボタンを置きますか?
予約完了、問い合わせ完了、店舗アクセス、営業時間など、再訪する理由があるページが候補です。全ページへ大きく表示する前に、1か所で4週間試します。
参考:LINE公式アカウント 友だち追加ガイド/LINE公式アカウント 分析・友だち/LINE公式アカウント 友だち追加広告/日本政策金融公庫 ポストコロナ戦略・デジタルで顧客とつながる