販売・予約の基本

電話予約の受け方|小さなお店の確認項目と会話例

飲食店・サロン・教室向けに、電話予約で確認する項目、復唱の会話例、予約台帳への記録、不在着信の折り返し、予約システムへ移る目安を解説します。

電話予約は、その場で質問へ答えられる一方、接客中の聞き間違い、台帳への転記漏れ、不在着信の放置が起きやすい受付方法です。丁寧な言葉を増やすより、確認する順番と確定の合図を店内で揃える方がミスを減らせます。この記事では、1人または少人数の店舗が、紙1枚の受付メモから始められる方法をまとめます。

この記事でわかること

  • 電話を取る前に決める受付時間と不在時の案内
  • 日時・人数・メニューなど電話予約で確認する8項目
  • 聞き間違いを防ぐ復唱と予約確定の会話例
  • 14日間の不在着信・受付時間・ミスから自動化を判断する方法

電話を受ける時間と受けられない時間を分ける

営業時間中でも、施術、調理、会計、接客を中断して電話へ出ると、目の前のお客様への対応と予約受付の両方でミスが起きます。まず『営業日の10時〜12時、15時〜18時』のように、確実に台帳を確認できる電話受付時間を決め、ホームページ、Googleビジネスプロフィール、留守番電話で同じ時間を案内します。

電話へ出られない時間は、留守番電話に店名、受付時間、予約ページの場所、折り返しの扱いを入れます。『ただいま電話に出られません』だけでは次の行動が分かりません。日本政策金融公庫も、予約システムには電話に出られないことで起きる機会損失を減らす利点があると案内しています。最初から有料契約をせず、14日間は不在着信の件数と用件を記録します。

  • 電話受付時間:台帳と空き枠をその場で確認できる時間
  • 営業時間外:留守番電話と予約ページを案内
  • 接客中:無理に出ず、決めた時間に着信履歴を確認
  • 緊急連絡:予約変更など対象と連絡方法を予約時に案内

受付メモに8項目を用意する

電話の横に、予約日、開始時刻、終了予定、名前、連絡先、人数、メニュー、担当・席・部屋の8項目を並べた受付メモを置きます。台帳を直接編集できる場合も、入力の順番をこの8項目へ揃えます。住所、生年月日、詳しい健康状態など、予約枠を確保するために不要な情報は同じ電話で集めません。

  • 時間:予約日、曜日、開始時刻、終了予定
  • お客様:氏名、折り返しに必要な電話番号
  • 提供内容:人数、メニュー・コース・所要時間
  • 割り当て:担当者、席、部屋、機器のうち必要なもの
  • 補足:初来店、持ち物、移動上の配慮など必要な範囲

6つの順番で会話を進める

1

店名と担当名を名乗る

『お電話ありがとうございます。[店名]の[担当名]です』と最初に伝え、別の店へかけた可能性をなくします。騒がしい場所なら聞こえ方も確認します。

2

希望日と時間を聞く

『ご希望の日付と時間を教えてください』と聞き、曜日も確認します。空きがなければ、店が案内できる候補を2つまで伝えます。

3

人数とメニューを確認する

人数、メニュー、所要時間、担当希望など、枠の長さと場所を決める項目を聞きます。料金が変わる条件は予約前に説明します。

4

名前と連絡先を聞く

『お名前と、当日の変更連絡に使う電話番号をお願いします』と利用目的を添えます。着信番号と同じでも、読み上げてもらって確認します。

5

日時から順に復唱する

『[月日・曜日][時刻]、[人数]、[メニュー]、お名前は[氏名]で承ります』と、台帳を見ながら復唱します。お客様の返事を待ってから確定します。

6

変更方法を案内して終える

変更期限、電話受付時間、予約ページなど、変更時に使う方法を1つ案内します。『それではご予約を確定しました』と確定の合図を言います。

復唱後に確認メッセージを1通送る

通話だけに頼らず、予約時に了承を得たSMS、メール、LINEのいずれかへ、日時、曜日、メニュー、場所、変更方法を送ります。電話で話した内容をすべて書き起こすのではなく、来店前に見直す情報だけにします。送信後は台帳へ送信日時を残し、別のスタッフが二重に送らないようにします。

予約直後の文面は『[お名前]様、本日はお電話ありがとうございます。[月日・曜日][時刻]、[メニュー・人数]でご予約を承りました。変更は[期限]までに[連絡方法]へお願いいたします。[店名]』を自店の情報へ直します。前日案内の文章と14日間の確認方法は、予約リマインドメッセージの記事で詳しく整理しています。

不在着信は折り返す順番を決める

着信履歴を開店前、昼の空き時間、閉店前など1日3回確認し、同じ番号からの着信をまとめます。留守番電話に氏名と用件がある予約関連から確認し、折り返す場合は『[時刻]ごろ[店名]へお電話いただいた件で折り返しました』と用件を限定します。留守番電話がなく、誰からの電話か分からない番号へ、予約内容や顧客情報を先に話しません。

折り返してつながらなかった場合は、同じ日に何度も発信せず、1回の発信と店の受付方法を案内できる範囲にします。電話番号の入力間違いや別人への連絡が分かった場合は、送った内容、番号、時刻を記録し、必要に応じて個人情報保護委員会の案内に沿って対応を確認します。

  • 記録する:着信時刻、番号、留守番電話の有無、用件、対応者
  • 優先する:当日予約の変更、店側から確認が必要な予約
  • 話さない:本人確認前の予約日時、メニュー、来店履歴
  • 完了にする:台帳へ反映し、折り返し済みの印を付けた時点

14日間の数字で受付方法を見直す

14日間、予約電話の着信件数、受けられた件数、不在着信、折り返しでつながった件数、1件の受付時間、聞き直し・予約ミスを記録します。着信が20件未満なら、応答率の小さな差より、何件を受けられず、何分使い、何件の間違いがあったかを件数で見ます。

不在着信が週5件以上、電話受付が週60分以上、接客中断が週3回以上、聞き間違い・二重予約・転記漏れが1件でも起きる状態が続く場合は、予約ページ、留守番電話、転送、事業用電話のいずれかを比較する運用目安です。ネット予約へ全部を移す必要はなく、営業時間外と主力メニューだけから14日間試します。

  • 取れたか:着信、応答、不在着信の件数
  • 戻せたか:折り返し、再接続、予約確定の件数
  • 負担:通話、折り返し、転記に使った合計分数
  • 事故:聞き間違い、二重予約、転記漏れの件数
まとめ

迷ったら、まずここから

  • 電話を取る前に決める受付時間と不在時の案内
  • 日時・人数・メニューなど電話予約で確認する8項目
  • 聞き間違いを防ぐ復唱と予約確定の会話例
  • 14日間の不在着信・受付時間・ミスから自動化を判断する方法

よくある質問

電話番号は着信履歴から登録してよいですか?

予約変更などの連絡に使う目的を伝え、番号を読み上げてもらって確認します。着信番号と同じとは限らないため、本人の確認なく顧客台帳へ決めつけて登録しません。

電話の内容を録音した方がよいですか?

まず受付項目と復唱、確定メッセージで記録を揃えます。録音を使う場合は、利用目的、案内、閲覧できる人、保存期間、利用機器の設定を確認し、必要に応じて専門窓口へ相談します。

接客中でも電話へ出るべきですか?

目の前の接客と予約受付の両方を正確にできないなら、電話受付時間、留守番電話、予約ページを案内します。不在着信を確認する時刻を決め、放置を防ぎます。

ネット予約へ完全に変えるべきですか?

電話を希望する既存客や複雑な相談を残し、営業時間外と定型メニューだけネット予約にする方法もあります。14日間、減った不在着信と管理時間を確認して範囲を広げます。

参考:日本政策金融公庫:予約システムを活用しよう個人情報保護委員会:個人情報保護法ガイドラインQ&ANTT東日本:オフィス・店舗向けビジネスフォンの機能NTT東日本:ボイスメールの機能

電話とネット予約の役割を分ける

主力メニュー、予約件数、受付できる時間から、電話を残す範囲と予約ページへ移す範囲を整理できます。

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