ACCOUNTING SOFTWARE GUIDE

個人事業主の会計ソフト選び|料金より先に確認する7項目

青色・白色申告、消費税、銀行連携、証憑保存、データ移行、サポートを同じ条件で比べ、20件のテスト取引で失敗を防ぐ方法を解説します。

更新日:2026年8月2日

会計ソフトは、最安プランを選んでも自分の申告方法や取引量に合わなければ、上位プランへの変更や手入力が増えます。反対に、多機能なプランを契約しても使わなければ固定費になるだけです。まず必要な申告・保存要件を確認し、自分の取引20件で試してから年間契約を判断します。

先に確認:青色・白色、消費税申告、従業員の有無

料金目安:基本プランは税抜で年1.1万円前後から

試用データ:売上10件・経費10件で一連の流れを確認

判断指標:月額より、月の入力時間と修正件数

最初に申告方法と必要機能を決める

青色申告で最高65万円の特別控除を目指す場合は、複式簿記による記帳、貸借対照表・損益計算書の添付、期限内申告に加え、e-Taxによる申告または優良な電子帳簿の要件を満たす保存が必要です。単に会計ソフトを契約しただけで適用されるわけではありません。

消費税の課税事業者や適格請求書発行事業者は、消費税申告、税区分、インボイス対応が必要です。安いプランでは消費税申告に対応しない場合があるため、契約前に現在と翌年の課税状況まで確認します。税務判断に迷う場合は税務署または税理士へ確認してください。

同じ条件で比較する7項目

  • 申告:青色・白色、e-Tax、消費税申告に対応するか
  • 入力:銀行、カード、POS、EC、請求書サービスと連携できるか
  • 証憑:領収書撮影の月間上限と、電子ファイル保存の上限
  • 確認:残高照合、仕訳の修正履歴、月次レポートが見られるか
  • 共同作業:税理士やスタッフ用アカウントを追加できるか
  • サポート:メール、チャット、電話の対象範囲と回答時間
  • 移行:仕訳、総勘定元帳、固定資産、証憑を出力できるか

2026年8月時点の料金目安

各社の公式料金では、個人事業主向けの年払い入門プランは、マネーフォワード クラウドのパーソナルミニが年10,800円、freee会計のスターターが年11,760円、やよいの青色申告 オンラインのセルフプランが通常年11,800円で、いずれも税抜表示です。キャンペーン、機能、保存件数、サポート条件は異なるため、価格だけの横並びでは決めません。

3年総額は、基本料金だけならおおむね3.2万〜3.6万円ですが、消費税申告、電話サポート、証憑の追加保存、請求書郵送、入力代行などで増えます。比較表には基本料金に加え、必要な上位プランと従量課金を入れます。料金は変更されるため、契約直前に各社公式ページで再確認してください。

無料期間に20件で試す手順

1

事業用口座とカードを連携

実際に使う金融機関が対応しているか、明細が重複せず取り込まれるかを確認します。連携に不安があればCSV取込も試します。

2

売上10件を登録

振込、現金、決済サービス、未入金など、自分の代表的な売上を混ぜ、売掛金の入金消込まで行います。

3

経費10件を登録

カード、口座振替、現金、家事按分、領収書画像など、日常的に発生する取引を使います。

4

月次残高を照合

銀行残高、カード未払、売掛金、現金が実際の残高と合うか確認し、直し方が分かるかを試します。

5

帳簿とデータを出力

仕訳帳、総勘定元帳、試算表、証憑一覧を出力し、解約や税理士変更の際にもデータを持ち出せるか確認します。

月額ではなく削減時間で判断する

試用前後で、明細の取込、仕訳確認、領収書整理、請求書作成にかかった時間を計ります。例として月3時間が1.5時間になり、年間18時間削減できるなら、年1万〜2万円の利用料と比較できます。自動提案の件数だけでなく、誤りを直した件数も記録します。

毎週15分で未処理取引を確認し、月末に残高を照合できる運用が続くかが重要です。確定申告直前だけまとめて入力する前提では、どのソフトでも確認負担と誤りが増えます。

契約前の最終判断

  • 入門プランで必要な申告と証憑保存が完結する
  • 主要な銀行・カード・販売サービスを連携できる
  • 20件の登録と残高照合を自分で再現できる
  • 3年総額と従量課金を把握している
  • データの出力方法と解約後の閲覧条件を確認した
  • 不明な税務処理をソフトの自動提案だけで確定しない

よくある質問

一番安いプランで十分ですか?

白色・青色申告だけなら候補になりますが、消費税申告、証憑保存数、サポート、請求書機能が足りない場合があります。現在だけでなく翌年の課税状況も含めて確認します。

会計ソフトを使えば簿記を知らなくても大丈夫ですか?

入力候補や申告書作成は助けになりますが、事業用・私用、売上・預り金、固定資産などの判断は必要です。不明点は税務署や税理士へ確認し、残高照合を省略しません。

無料期間には何を試せばよいですか?

画面を見るだけでなく、売上10件と経費10件を登録し、入金消込、残高照合、帳簿出力まで行います。日常業務を最後まで再現できるかで判断します。

参考:国税庁 個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存国税庁 青色申告制度freee会計 個人事業主向け料金マネーフォワード クラウド 個人向け料金やよいの青色申告 オンライン料金

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